2013年08月29日

折箱の秘密 北海道編D

折箱23.jpg

乾燥が完了した経木は、主に二通りの加工をされます。

折箱30.jpg

一つは、弁松の折箱の底板やふたのように一枚で使用するものの
加工です。この場合は、単純に納品用の寸法に裁断して完成です。

折箱31.jpg

一枚一枚チェックして、枚数を数えて行きます。最後まで人の手による
作業です。

折箱32.jpg

角が丸くなっている折箱用に、四隅を丸く削っています。

折箱24.jpg

もう一つの加工は、経木を二枚重ねでのり付けするところから
始まります。これは折箱の側面に使われるのです。
弁松の折箱も周りは二枚重ねになっていますので、チェックして
みて下さい。
見た目がきれいな経木が外側に来るように組み合わせて
貼って行きます。のりは、でんぷんのりです。

折箱25.jpg

機械に入れる人と、出て来た経木を重ねる人、もちつきのペアの
ごとく息の合った動きでした。

折箱26.jpg

重ねて終わりではありません。
今度はそれに溝を入れて行きます。なぜ、溝を入れるのか?
この溝のところで曲げて行くと折箱の側面の形になるの
です。

折箱27.jpg

どんどん溝が入って行きます。

折箱28.jpg

そして、さらにそれを納品用の寸法にカットします。
ちょうど弁松用のものを作っていました。

折箱29.jpg

出荷状態になりました。
でも、このままではご飯やおかずを入れることは出来ません。

あくまで、北海道では折箱のパーツを作っているのです。
このパーツは東京で組み立てられ、ようやく箱の形になります。

まだまだ折箱になるまで、たくさんの人の手がかかります。
丸太の状態から加工して出荷するまで、工場の方にがんばり過ぎて
もらえば一週間くらいで可能だそうですが、普通はもっと
時間をかけて作ります。

さらに、東京で組み立てる作業に数日かかります。

80年以上生きたエゾ松とたくさんの人たちによって作られた折箱。
プラスチックや発泡スチロールの容器と比べてぬくもりがあるのは
当然です。器に負けないように、中身の方もそれ以上に手間暇かけて
作りたいと思います。

工場の皆さん、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

工場から空港への帰り道、折箱作りにかけられた想いに感動させられた
余韻に浸っているそのタイミングで、工場の社長さんから素晴らしい
ご提案のお言葉をいただきました。




「値上げさせて」



いずれまた東京編をお伝え出来ればと思います。
posted by 松次郎 at 05:53| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最後の落ちには、お腹が痛くなる程笑ってしまいました。
古典落語のように、まじめな話をしつつ落ちがある。最高でした。orikatsu
Posted by 石山恵子 at 2013年10月03日 19:05
石山様

コメントありがとうございます。
また、いつもお世話になっております。

東京編を掲載する際にはご協力
よろしくお願いいたします。

値上げの方はお手柔らかにお願い
したく思います。
Posted by 弁松総本店 at 2013年10月04日 18:50
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