そして、今回のメインは、
藤山新太郎師匠でした。
どこからともなく生きた金魚が出て来る手妻、左のグラスのジュースが布をかぶせると
右のグラスに移動している手妻、両手の親指同士をひもできつく縛った状態でその間を
刀やリングが通り抜ける手妻を披露していただきました。
超S席で目の前数十cmのところでやっているにもかかわらず、全然仕掛けを
見破ることは出来ませんでした。
多分、あの辺に隠してあるんだろうなとか想像はつくものの、全く分かりませんでした。
ネタそのものだけではなく、口上や雰囲気など全て含めてプロの仕事でした。
途中、師匠のお話で、西洋のマジックは、ただびっくりさせて後には何も残らないが、
日本の手妻は、背景に人生観や深い意味が込められている部分が違うとのことでした。
また、江戸時代にすでに日本には手妻を見せる専用の小屋が存在していたのも
他の国にはない特色で、豊かな文化を証明しています。
うちの弁当も、ただボリュームがある、お得感がある、見た目がいいなどだけで
終わる弁当とは一線を引いて、背景にあるものをきちんとお客様に伝えていかなければ
ならないと感じさせられました。
そして、再び小林さんの卵の手妻を拝見したあと、
藤山師匠の「蝶のたはむれ」という芸を見せていただきました。
これは、紙を小さくちぎったものを扇子で仰ぎ、蝶が舞っているように見せる物で、
一匹の蝶がやがて二匹になり、華麗に舞いつつそして死を迎え、最後に子供の蝶が
ドバッとたくさん舞うというストーリーでした。
これは、タネとかうんぬんよりももう技の問題でした。
TVで放映されると、必ずあれはCGなのかという視聴者からの問い合わせが
あるそうです。うちの味付けに関して、調味料の配分を間違えたのかという
ご質問が来るのと似ているようで似ていませんでした。
最後の子供の蝶がたくさん舞うところが一番の見どころでしたが、幼虫状態でなくて
よかったです。また、大量に舞い降りた紙片は、入門したばかりの新弟子さんが
稲妻のような手の動きで片していました。
そういえば、師匠が歌舞伎座の話をなさっているときに、リップサービスで
弁松の弁当の話題を出して下さいました。しかし、どうやらべんまつ違いのよう
だったので、終了後にやんわりとお伝えいたしました。
蒸し暑い日だったので、その場がほど良く冷えました。
たくさん刺激をいただいた素晴らしい体験でした。
「神田の家」では、定期的に手妻を開催しているようなので、
新日屋さんの
スケジュールをチェックしてみて下さい。
また、学校や会合にも出張可能だそうなので、ご興味ある方はお問い合わせしてみて下さい。
うちの社員も稲妻のような手の動きで弁当を調理し、詰めれば、労働時間大幅に短縮に
なるのですが。
それよりも、一個の弁当に布をかぶせて開けたら百個に増えているとかが理想ですけど。
内部は撮影禁止だったので、親指同士を結ぶ手妻(サムタイというマジックのジャンルの
ようです)の際に指に結んだひもを記念にいただきましたので、その画像を載せておきます。